今回は大学受験向けの記事です。英検1級保持者の目線で、どのようにすれば高校生でも満点が狙えるか分析してみました。
学生はもちろん保護者もわかるように説明していこうと思います。共通テストは2021年の1月から始まった試験で前身はセンター試験です。
出題傾向は大きく変化して、センター試験では発音問題、文法問題などが出ましたが、共通テストでは長文読解のみです。
なので、やるべき対策も大きく変わります。全部で第6問まであるので大問ごとに説明していきます。
ゲームのルールとしては、80分の時間で10本の英文を読み解答していく形になります。長文の種類は、メール、広告、ブログ、評論、人物紹介など実用的な内容が多く小説は出ていません。
時間配分
第1問AB 8分
第2問AB 16分
第3問AB 8分
第4問 13分
第5問 15分
第6問AB 20分
の合計80分になります。人によって誤差があるので目安になります。実際にやってみて各々調整してみてください。個人的には第4問以降に結構時間がかかることが予想されるので1-3でいかに時間を節約できるかがカギになると考えています。
第1問A
目安時間は3分になります。内容としてはメールや4枚の写真を見てそれぞれ共通項を探すという内容になっています。単語レベルは英検3級から準2級程度でそこまでレベルは高くありません。
第1問B
広告記事のような英文を読むパートになります。単語レベルは第1問A同様に高くはありません。
第2問A
レシピや説明書のような説明文になります。このパートは少し計算が求められたりと少し厄介です。単語レベルは高くありませんが、処理が求められることもあるので注意が必要です。また第2問ではopinion(意見)とfact(事実)を見分ける問題が出るので、情報が主観的なことなのか客観的なことなのかを見分ける必要があります。
第2問B
二者間のメールのやり取りや、学校に対する提案などの内容になります。単語レベルは高くありませんが、内容が社会的な要素が含まれます。そしてここで問われるのは、この意見を賛成するには本文のどの意見が必要か、またはどの事実が必要か、そして反対するにはどの意見や事実が必要かということが問われます。
第3問A
本文と写真をヒントに問題を解いていくことになります。このパートも単語レベルは高くありません。ただ写真に大きなヒントが隠れていることがあるので要注意です!
第3問B
交換留学生の旅行記など、ある事物がブログ記事を書いたような英文を読むパートになります。ここで問われるのは、感情の時系列や住んだことがある場所の時系列など1問目に出来事の順番が問われることが多いです。また、そのエピソードを通して何を学んだかなどが問われるのでそこを重点的に押さえておけば点数につながります。単語レベルは準2級程度です。
第4問
このパートから求められる処理が多くなります。まず、第4問ではグラフや表を読み取ることが求められます。ある論文や研究に対する英文があり、それに対するグラフなどをみて解答していきます。単語レベルは準2級から2級程度です。内容というよりはちょっとした計算やグラフの読み取りで点数を失うことが多いパートです。
第5問
このパートはある人物や団体に関する歴史です。なので年代や場所にマークをしながら読むことをお勧めします。1問目に出来事を時系列に並べる問題が出ます。ここで時間が結構取られるので、読みながらチェックしておくと時短になります。ここで出てくる人物や団体は多くの人が知らないことが多いです。単語レベルは英検2級程度です。
第6問A
評論文になります。時事ネタが多いように感じます。AI、科学、医療、環境問題など高校生が教科書で扱う内容であることが多いので比較的読みやすいと思います。単語レベルは英検準2級なら2級程度です。回によってはかなり読みやすく10分かからないこともあります。
第6問B
最後の問題になります。ここでは、時事問題系の英文読み、それに加えて表やグラフを読み取る処理も求められます。なので、おそらく目安時間の10分を超えた12分程度がかかることが予想されます。なので、大問1-3で早く終えて浮いた2分はこの部分に加えたいところです。単語レベルは6A同様に英検準2級から2級程度です。
まとめ
以上が共通テスト英語の攻略法です。80分で10本の英文を読み解答していくには相当な処理能力が求められます。練習問題などをやる際は必ず時間を設定してやるようにしてください。
英検に挑戦して練習するのもいいと思います。2級の筆記試験に余裕で合格できるレベルであれば共通テストも高得点が狙えると思います。
日頃の単語の学習はもちろん、ネットなどで英語の記事を毎日読むことがかなり有効な対策になります。
満点取れるように対策頑張ってください!!
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