次回は私の大好きな出口治明さんの本を紹介します。なので今回は出口治明さんについて紹介します!
出口治明さんとは
彼は現在、大分県にある立命館アジア太平洋大学(APU)で学長をやっている方です。APUはほとんどが海外からの留学生です。1年生は寮生活で、異文化の人たちと生活を共にします。経歴がとても面白い人で学長になる前は保険会社で勤めていました。皆さんご存じのライフネット生命の創設者です。保険業界初のネット保険会社で保険の歴史を大きく変えたといっても過言ではない人物です。
大学の学長になった経緯は誰かが彼を推薦したからです。本人もびっくりしたようです。APUの学長公募の条件に「英語が話せる」「博士号をもっている」などがあったそうですが、彼はどれにも該当していなかったそうです。笑
ある番組でも紹介がありましたが、学長としての出口さんは学生からも信用されており、かなり親身になって相談を受けたりもしているようです。学長室のドアは基本的に開いており、だれでも自由に出入りしやすいようになっています。
本好きな出口さんの学長室にはたくさんの本があり、中には本を借りに来る学生もいます。
「出口さんの面白い考え方」
『人・本・旅』
出口さんが本や講演で何度も言っている私の好きな話は「人・本・旅」で学べということです。人はいつになっても学ぶことができます。
学校を卒業して社会人になると勉強する時間がとれず働いてばかりの人もいるかもしれません。しかし、勉強なくしていいサービスをお客さんに提供することはできません。また、毎日同じ人と過ごすだけでは新しく学ぶ機会も少なくなってきます。
これを解決してくれるのが「人・本・旅」です。いつもと違う人と御飯に行く、いつもと違う店で新たな出会いを探しに行く、100年前の人の考えを知る、異国の地に行っていままで常識だったことが常識ではなかったと気づくなどです。
『1万年前からヒトの脳は変化していない』
この考えを聞いたときは衝撃を受けました。畑を耕し、定住をするようになってから人間の脳は変化していないと言われています。
バイオリン職人のストラディバリという人が数百年前にバイオリンを作りましたが、それ以上の作品はこれまで出ていません。
もし人間の脳が進化していればこれ以上の作品が出ているはずだと出口さんは講演で言っておりました。これはかなり面白い考えですよね。彼は何かを説明するときに歴史を使って説明するのでわかりやすいです。
『人間はそんなに賢くない』
また、脳が変化していないので人間は同じ過ちを繰り返すと説明しています。
ここは本を読むことと絡んでくるのですが、過去を学ぶことで「人間を知る」ヒントになります。人は同じことを繰りかえします。戦争は何度も起こりました。過去を見れば伝染病で物資の買い占めが起こるのも同じす。
一見、我々は最新の技術を使っているので過去で一番優れているように思えますが、フェイクニュースに騙されてトイレットペーパーの買い占めをしてしまいます。
つまり、「過去・歴史を学ぶ」ことは何が起こるかわからない未来への対策になりうるということです。
『どんな本を読むべき?』
この質問に対して出口さんは「なんでもいいです」と答えます。自分が好きなものなら進んで読むし、継続して学ぶことができます。
自分の好きなものの歴史を知ることでさらに深く、その分野についてしることができます。また、先人の考えを知り、いまの技術を組み合わせることで大きな成果を得ることができるかもしれません!
好きこそものの上手なれだね
『古典を読む』
もし特に読むものがないなら、古典を読むことをお勧めしています。彼自身も古典が好きで中学生に「西遊記」を解説した本を出したりもしています。これもかなり面白かったです。是非読んでみてください。
古典を勧める理由は「長く残ってきた理由があるから」だそうです。時間をかけて人々に選ばれてきた本は、きっと何か人間に響くものがあるのだと思います。
そして残っているということは「面白い」ということです。今では解説書や現代語訳があり、読みやすい環境にあると思います。ぜひ読んでみてください。
私のお勧めはマルクス・アウレリウス・アントニヌスの「自省録」です。
『物事は縦・横・数字で考える』
縦は「歴史」、横は「世界」、数字は「データ」を指しています。物事を考える際は歴史を振り返り、ほかの国ではどうなのかを検証して、データを使って考えることで正解に近いものを得ることができます。このように考えることで主観的な考えが激減します。
まとめ
どうでしょうか。少しでも出口さんに興味を持ってもらえると嬉しいです。
講演などはYoutubeで見ることもできます。気になるかたは是非見てみてください。
次回は本を紹介していきます!!
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